意地悪なキミの好きな人




「野原……何もされてない?」



さきほどまでの殺気が嘘みたいに優しく話しかけてくれる先輩。



「は、い……大丈夫です……」



そう答えると先輩に抱きしめられる。



「よかった……」



安堵のため息をつく先輩。



「好きだ。」



そして一言、耳を疑うようなことを言われた。



「す、き……?」



先輩が私を?好き?



「あぁ。帰るぞ。」



混乱してると腕をつかまれ、歩き出す。



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