意地悪なキミの好きな人
次の日。
「先輩、おはようございます。」
朝、早歩きをして野原の横に並ぶと挨拶をされる。
今日も可愛いな、くそっ…。
なんでかわからないがすごく悔しい気持ちになる。
「……はよ。」
野原は昨日のこと忘れたのか?
いつも通り話しかけてくる野原に疑問に思う。
それとも…意識されてないのか?それだったらかなりへこむんだけど……って、俺は乙女かよっ。
ジッと野原見つめると頬が赤いのに気づく。
「あの……そんなに見ないでください。」
カァァと顔を赤くして俯く野原。
ーーゾクリ
その表情にいじめたくなる。
「野原、顔赤いけど…どうかした?」
顔をのぞき込むと野原はますます顔を赤くした。
「あの…っ、近いです…っ。」
うん、これはヤバい。かなりそそられる。