意地悪なキミの好きな人
「先輩はっ…私のこと好きなんですか?違うんですか?」
まさかの俺の話題だよ…。
「好きだよ。」
そう言うと野原は俺の背中をたたいた。
「なんで私ばっか…恥ずかしくならなきゃいけないんですかっ……!
先輩なんてすっごく余裕でずるいっ…」
コイツ、バカ?
「このどこが余裕に見えるんだよ……」
俺だって余裕なんてねぇよ。
「っ、バカ!」
「おまえがな。」
下駄箱についてしまい、別れる。
シューズに履き替えると野原は、
「ベーっ!」
俺に舌を出して階段を駆け上がった。