意地悪なキミの好きな人
「そ、それにしてもさぁ、おまえら両思いなんだろ?付き合わないのか?」
話の話題を変えやがったこいつ。
「付き合……、は?なにそれ。意味わかんね。」
「現実逃避すんなっ!ってか、おまえ両思いなんだろ。別に、付き合おう。って言うだけじゃねーかよ。」
それが無理なんだろ。バカめ。
「……おまえ、俺と何年過ごしてる?」
「あぁ、そっか。一馬、素直じゃないもんね。ザ・ツンデレだもんね。」
「は?テメェ……」
ツンデレじゃねーし。ってか、ザ・ツンデレってなんだよ。
「わ、悪かったって。本当、一馬は怖いよ。でも本当に逃げられないうちにつかまえとくんだよ。」
悠人がそう言ったところでチャイムがなった。