意地悪なキミの好きな人
「ちげーよ、そういうことじゃなくて…。その、襲いたくなるっつーか……」
「おそっ…⁉︎ 」
顔を赤らめると先輩は髪をクシャリとした。
「とりあえず、行くか。どこ行きたい?」
……そういうのって前日に話しておくんじゃ。
そう思いながら考える。
「どこでもーー」
「どこでもいいは禁止な。」
私の言葉を遮っていう先輩。
うぅ……ばれてる。だったら……
「美術館…行きたいです。」
あまりいい思い出のない美術館を選んでやろうじゃないの。
「そんなんでいいのか?じゃあ、行くぞ。」