意地悪なキミの好きな人
「な、なにこの子!可愛すぎっ…!」
ギュッと抱きしめると後ろでクスクスと笑い声が聞こえた。
「何笑ってるんですかっ!」
笑ってたのは先輩でキッと睨んでみる。
「いや、可愛いなって思ってさ。」
カァァ
先輩のその言葉で顔が熱くなるのがわかる。
「おねーちゃん、顔、真っ赤か。熱あるの?」
大輝くんが心配して聞いてくれる。
ねつ、という発音がねちゅってなってるから可愛い。
「大丈夫だよ!大輝くんは優しいねっ。」
ふふっと笑うと先輩は私の横に座る。
「…はやく麗華から話聞けよ。大輝は俺がみとくから。」
「え、あ、はい。」
先輩に大輝くんを渡して麗華さんのもとにいく。