意地悪なキミの好きな人




「ふーん……野原がこんな非常識な子だとは思わなかったな…。残念だなぁ…。」



絶対、心ないことを言ってるよ先輩。



「まぁ、そんな子には先輩として 躾 が必要かな。」



し、躾……でも躾って犬とかにするものじゃ……。



「きゃっ。」



すると先輩の近くの壁に押し付けられる。



「さてと、なにしようかな……」



「っ、先輩、やめてくださいっ。みんな見てますって。」



ここは普通の道。

だから通りすがりの人もいるわけで。みんな私たちを見て通っていく。



「え?なんだって?見られて興奮しちゃったの?悪い子だなぁ。」



「そ、そんなこと言ってません!」



ニヤニヤとしながら言う先輩は確信犯だ。



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