意地悪なキミの好きな人
「あ、先輩、この人は山村 健太くんで、小学校が同じだったんです。」
すると先輩は興味ありげに健ちゃんを見つめる。
やっぱ仲良くなりたかったんだね!
先輩はそういって健ちゃんに手を差し出す。
「よろしく。仲良くしようね?」
「…はい、ぜひ……」
ニコニコ笑う先輩となぜか怯えてる健ちゃんが握手をした。
そして先輩はニヤリと笑う。
「ちょっと話がしたいな。」
そういう先輩。
「っ、先輩、あんまいじめないであげてくださいよ。」
「ん?なに?おまえがいじめられてぇの?」
そう言われてブンブンと首を横にふる。
「野原もーーおいで。大切な話がある。」
え。大切な話……?先輩が私と健ちゃんに?