意地悪なキミの好きな人
「お邪魔します。」
入ってリビングに行き、紅茶を入れてもらう。
「ん、これ。」
「ありがとうございます。」
受け取って一口飲む。
「おいしいですっ!」
私の好きな味だ。
笑顔でそう言うと先輩は照れたように頬をかく。
「普通の紅茶だけどな…」
「多分先輩の愛情が詰まってて美味しいんだと思いますっ!」
冗談でそう言うと先輩に睨まれる。
「そんなものは一切入れてませんが?」
…少しくらいは入れてほしかった。1%でもいいからいれてほしかった。
すると、インターホンが鳴った。
「悪りぃ、出てくるわ。」