意地悪なキミの好きな人
私と幼なじみ
「ただいまぁ!」
夕方、お姉ちゃんは帰ってきた。
「おかえり……」
「どーした?元気ないね?」
心配そうに顔を覗き込んでくるお姉ちゃん。
「なんでもないよっ。」
悟られないように、元気に答える。
「そ、そういえばさ、今日どうだった?先輩と美術館。」
聞きたくないけど、これは聞かなきゃ怪しまれる。
って、私の考えすぎかもしれないけどね。