意地悪なキミの好きな人
私と幼なじみ




「ただいまぁ!」



夕方、お姉ちゃんは帰ってきた。




「おかえり……」




「どーした?元気ないね?」



心配そうに顔を覗き込んでくるお姉ちゃん。



「なんでもないよっ。」



悟られないように、元気に答える。



「そ、そういえばさ、今日どうだった?先輩と美術館。」




聞きたくないけど、これは聞かなきゃ怪しまれる。


って、私の考えすぎかもしれないけどね。

< 32 / 335 >

この作品をシェア

pagetop