意地悪なキミの好きな人
先輩と絵
そしてクリスマスーー
先輩の家のインターホンを鳴らすとリビングに通される。
「先輩、これ……味は保証できませんけど…」
昨日、お母さんに教えてもらいながら作ったケーキを渡す。
先輩は一瞬驚いた顔をしてからニコリと笑った。
「サンキュ。今から食べる?」
そう言われ首を横にふる。
「先輩が1人の時に食べてください…。」
私がそう言うと先輩はフッと笑って、
「わかった。」
と言ってくれた。