意地悪なキミの好きな人
「ん……」
目を覚ましたのは次の日の朝だった。
「お姉ちゃん、お母さん、おはよ…」
朝ごはんを食べてるお姉ちゃんと、
テレビを見ているお母さんに挨拶する。
「「おはよう。」」
2人の声を背にしながら学校に行く準備を始める。
「美桜、今日って部活何時までだっけ?」
「5時半だよ、先生の用事とかで。」
朝ごはんを食べながらお姉ちゃんと話す。
「そーいえば、昨日如月くんが言ってたんだけどさぁ……」
お姉ちゃんが先輩の話をしようとする。
「……っ…」
思わずうつむく。
するとお母さんが身を乗り出してきた。