意地悪なキミの好きな人
全部私…だけどっ。
「うるさいですっ!」
「え?先輩にうるさいなんて言っていいのかな?」
「すみませんでしたぁ!」
そう言って走る。
「先輩のバーカ!」
そう言って逃げるようにして前を向くと後ろから走る足音と、
「バカはお前だろ。」
という声が聞こえた。
学校に着くと私たち2人は息切れしていて部長やみんなに心配された。
「いやぁ、先輩が足を引っ張りまして…」
「は?おまえだろ。」
その度にこのやり取りを繰り返していた。
それを見た真美ちゃんは微笑んでくれた。