意地悪なキミの好きな人
「どうしたの?ってか、なんで涙目なんだよ…」
ため息をつかれる。
「うっ……」
ポロリと一粒涙がこぼれる。
「どうすればいいですか?コイツ。」
「うーん……理由がわかんないからね……美桜、大丈夫?帰る?」
やだ。喋んないで。
先輩は私のじゃないのに、むしろお姉ちゃんのなのにそんなことを思ってしまう。
「帰る……」
今の状態で部活を続けてもダメだ。
「あぁ、そうしろ。」
本当、もうやだ。
部長に帰ることを伝えて帰宅する。