意地悪なキミの好きな人




すると、紅茶が運ばれてくる。



運んでくれたのも運良く如月さんで思い切って聞いてみる。



「あっ、あの……」



「はい?どうかいたしましたか?」



もし違ったら…どうしよう。


そんな考えは捨てる。



「あのっ、如月 海斗って人知ってますか?」



すると如月さんは唖然とした顔になった。



「キミ……海斗と知り合い?弟だけど…」



「やっぱり!」



よかった、あってた。それにしてもイケメンだなぁ……。



「どーいう関係なの?彼女さん?」



「ちっ、違いますっ!ただの部活の後輩ですっ!」



慌てて言うとお兄さんはフッと笑った。



あ、先輩と似てるーー



「そっか。あ、俺の紹介まだだったね。ちょっと店長に休み時間もらってくる。」



そう言ってお兄さんは少しいなくなった後、すぐ私の元にくる。



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