悲劇の姫〜海賊になった少女〜
11 港
私はいつもより早く起きた。
「どのドレスがいいのかな…」
たくさんあるドレスの中で、一番質素なものを選んだ。
華やかなのも好きだけどシンプルな方が
いいんだよってお城の召使が言ってたもの!
ドレッサーに並べられた化粧道具に手を取り、お化粧してもらっていたことを思い出しながらした。
ヒールのある靴を履いて帽子をかぶり、部屋を出た