悲劇の姫〜海賊になった少女〜


「おっ!コーデリアじゃねえか!どこいくんだ?」


「あら、ジョセフじゃないの!今日は港町へお出かけするの…」


ジョセフは長いヒゲをはやしていて、おじさんみたいなんだけど、本当はすっごくハンサムなの!


「お?ルイ船長とか?」


「…そうよ?」


「いいかー、コーデリア!よく聞けよ?ルイ船長は耳が弱いぞ…」


「耳…?ね、分かったわ!」


「コーデリア!どこにいる?」


ルイの声が聞こえたので、ジョセフに手を振り部屋に戻ると、腕を組んで椅子に腰掛けているルイがいた。
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