悲劇の姫〜海賊になった少女〜


「ねえねえ!ルイってばー、待ってよー!」


私は今、とある雑貨屋さんの目の前にいる

そして、目の前には明らかに嫌そうな顔をしたルイ。


「俺は絶対にかぶらねえぞ」


「この、海賊の帽子!似合うって!」


私が手に持っているのは、絵本とかにも出てくる海賊の船長さんが被っていそうな形の帽子


「嫌だ」


プイッと横を向かれて一人で歩き始めるルイだけど、当然手は繋ぎっぱなしなので私を引きずる形で店を離れた
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