悲劇の姫〜海賊になった少女〜
数時間して、夜になり見えてきたのは懐かしいお城
「お父様…?」
門のところで数人の兵士と待っていたのはお父様で、馬車から降りた私をギュッと抱きしめた
「コーデリア……よく戻ってきた」
「私は…火事で死んだのです」
「バーナード様に姉はいないのだ」
「……え?」
「あれは、バウスフィールド国が仕組んだ巧妙な罠だった、舞踏会のあの日体が動かなくなったのも……」
「でも、私はいきなり消えたのよ…?」
「それは説明した。姫は勉強をするために国外に行ったと」