悲劇の姫〜海賊になった少女〜

「聞きたいことは…たくさんあるの…」


お父様と二人きりになった部屋で私の声が響いた


「……まずは、どうしてお姉様がいるなんて嘘をつく必要があったの?」


「それは、バウスフィールドにいればお前の身が危なかったから…だ。」


「それは、どうして?」


「私ももう長くない…、それをバウスフィールドは狙っていたんだ 」


その言葉に何も言えなかった


第一王権者の私には、つまり現国王…お父様が亡くなると一番初めに私に王権がまわってくる

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