悲劇の姫〜海賊になった少女〜

ルイが閉じ込められていたことを知っていたの?

そう聞きたくても声が出なかった


「彼女は、海賊への道を選んだ。お前は愛されていたよ…コーデリア。
それに彼女はとても歌が上手かったんだ…」


『私の愛しい子。
あなたのまつ毛は、花びらのよう
あなたのエメラルドグリーンの瞳は宝石
あなたのくるくるした赤毛は運命の殿方とあなたを結ぶ赤い糸
そして、あなたの唇は悲しみから目覚めるための………』


夢にでてきた女性はお母様だったんだね


「あなたの唇は悲しみから目覚めるための…、この先お父様は覚えてる?」


「ああ、確か…目覚めるための剣となり盾となる、だったな…懐かしい」


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