悲劇の姫〜海賊になった少女〜

私がそう返事をすると、また歓声があがった。


タイミングを見計らい、ユリジュスをバルコニーへと連れ出した



「ユリジュス、なんてことしてくれたの…?あの場所で…デートに誘うってどんな事なのか分かってるの!?」


「分かっているからお誘いしたのです…と言えばお怒りになられますか?」


「……あなたなんか死んでも好きにならないわ」


彼の頬に平手打ちしようとした寸前で手を掴まれた


「私は本気でございますよ?」


耳元でそう言われ、不覚にも顔が赤くなるのがわかった
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