悲劇の姫〜海賊になった少女〜
「ありがとう、ユリジュス…あなたとは良いお友達になれそうだわ」
「私はお友達になる気はありませんよ」
「まだ言ってるのね」
私がそういった時、部屋の扉が勢いよく開いた
「ユリジュス!私というものがありながら、まだその女の事を…」
「トレニア勝手に入ってきてその言葉はなんだ」
トレニアと呼ばれた女の子はクリクリの目をしており、瞳と髪の色は黒だった
「どうせ遊びなんでしょ?」
「それ以上言ったら、城…いや国へ入れなくする」
ユリジュスは冷静にそう言い放った。