悲劇の姫〜海賊になった少女〜
「そう…?分かった。じゃあ今から街へ行くんだけど、トレニア一緒に行きましょう!」
ユリジュスを見るとトレニアを睨みつけていた
「え!?本当に良いのですか?」
「私は構いませんよ」
ユリジュスが紅茶をすすりながら言った
「僕は…くっ、どちらでも良いです!」
半ば投げやりにカウイが言ったところで外に出た
「…ユリジュスありがとう」
「私は二人きりにはなれないようなので、少し残念ですがね」
「ユリジュスって何歳だっけ」
「私は姫と同じですよ」
落ち着いている彼からは同い年という言葉に驚きを隠せなかった
それに気づいたのか
「そんなに老けてますか……?」
そう言って頭を抱えていた