悲劇の姫〜海賊になった少女〜
「…姫、事情は後で聞きますから。」
私はユリジュスの胸の中にいた。
安心から涙が溢れる
「…ユリッ……ジュス……私っ……」
「今は、話さなくていいですから…」
彼は私を抱き上げて、人混みから抜けた
信じてた、迎えに来てくれるって。
「ずっと…ずっと待ってたのに」
ユリジュスの胸の中で溢れる涙を拭った
「……お姉さま?」
「すまない、トレニア。城に帰る」
「馬車を出してください 」
状況を察したカウイが指示を出し、馬車が走り出したとき…私は眠りに落ちた