悲劇の姫〜海賊になった少女〜
「それも、無理だ。上からの命令で殺すように言われてるからな!」
「もったいないぜ。大人になったら絶対美人になるよな!!」
「……やめてよぉぉぉ、お願い!!」
トレニアの頬をひとりの男が舐めまわす
「いいか、コーデリア姫。お前にはどちらかを選んでもらう」
「…ええ」
「船に戻るか、罪を背負ったまま姫を続けるか…だ。」
「船に戻るわ」
私の言葉に迷いはなかった。
トレニアは驚いた顔をしている