悲劇の姫〜海賊になった少女〜


私の目に写ったのは、踊るように敵を切りつけていくルイの姿とトレニアを外に連れ出しているガイアの姿だった。


「ボスが、こんなことになったら、殺せっていってたんだ!!

すまねぇな、コーデリア姫」



シワシワの声が耳元で聞こえると同時に私のお腹には小型のナイフが突き刺さった。


「あ…ぁ…」


溢れる血はとまることをしらない。













ねえ、分かんないよ………











どうして、どうして、助けに来たの??




頭がくらくらしてたっていられなくなり、私はその場に跪いた



そんな私に気づいたのか、ルイが駆けつけてくる。



「………やっと、来てくれた……愛してる……よ」




言えたね、私。



体がどんどん冷たくなっていくのを感じながら


「愛してる…愛してる……………」



彼のその言葉を意識がなくなるその時まで
頭の中で繰り返させながらきいていた。






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