悲劇の姫〜海賊になった少女〜

「酷いようにはさせません」


「あっ、あなた私を弟とか…」


「お嬢さまを危険な目にあわせないために、と思い気づいたらそう言っていました。
申し訳ございません。」


「ううん、ありがとう…
お嬢さまなんてもう言わないで?

ワイアット。俺はワイアットだ。」


私はワイアットとして生きる…。
コーデリアは死んだの、火に焼かれて……


裏切り者は居なかった。


そう、バウスフィールドに嫁いで来た日から私は死んでいたのよ。
きっと…。
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