悲劇の姫〜海賊になった少女〜
隣国とは、敵対関係にあるバウスフィールド王国…
「バウスフィールドとの和平を結ぶために私をお嫁に行けっていうの!?
冗談じゃないわ…、お断りします。」
「話を聞け、コーデリア…」
「お父様…この結婚に反対する方は多くいらっしゃるのでしょう!?」
「ああ…。」
「それは、バウスフィールドとの手を結べばこのアルジオンは強国になるわ。
バウスフィールドはこのアルジオンに
負けず劣らず海軍陸軍の力が凄いって聞いたもの…」
「手を結んだと見せかけて、乗っ取られる可能性もある…そう言いたいのだな?」
お父様の言葉に私は頷いた。
「お願いします…お父様。
ですが、私を会ったこともない敵国の人の元へなど、やらないで下さい…」