悲劇の姫〜海賊になった少女〜
8 さよなら…?
「ワイアット、入るぞ」
返事をする前に部屋に入ってくる
「シュガーのことはもう忘れろ」
「…そんなこと出来るわけないだろ」
「俺たちは海賊だ。」
ルイの声に唇を噛んだ。
「俺は海賊にはなりたくなかったんだ!」
そういうと、ルイは悲しそうに笑った。
「……お前、船降りろ」
「………え?」
「兄貴と一緒に船を降りろ。ここに、お前は必要ねえ。」
「言われなくても、降りてやるよ!!」