悲劇の姫〜海賊になった少女〜
シャンパンタワーに、一口サイズのケーキ
大好物だった……ローストビーフに
その近くで楽しそうに笑う貴婦人たち。
天井には大きなシャンデリア、2階へと続く階段それにたくさんの召使い。
すべてが懐かしい…。
「……バーナードさま」
ふと目に入ったのは、私の夫…だった人。
彼は美しい女性と楽しそうに笑っていた
相手からすれば私はもう死んでいるのよね、
オーガストは知っているのかしら…
剣術は上達した?
守りたいと想える人はできた?
勉強はサボってない?
話したいことはたくさんあるのに、
ここは仮面舞踏会、プライベートなことは話せない