悲劇の姫〜海賊になった少女〜

「カーミラ!!どこにいるんだ!」


バーナードさまの声が聞こえた。
と、同時に女性の悲鳴が上がり、山賊に捕まったことがわかった。


腰に忍ばせていた剣を手に取り、柱から顔をのぞかせる。


カーミラと呼ばれたその人は、山賊に髪を掴まれ、ドレスはビリビリに破けていた。


顔にあったはずの仮面は足元に転がっていた


美人だ。
スタイルが良くて、綺麗な髪
大きな瞳にはたくさんの涙がたまっている


バーナードさまは信じられない。
と言った表情で呆然と立ち尽くしていた。
< 74 / 154 >

この作品をシェア

pagetop