悲劇の姫〜海賊になった少女〜

「…海…賊……?」


カーミラさまは震えていた。


「だとしても、お名前を…」


それでもバーナードさまは諦めない。


「海賊に名などありませんから」


自分に言い聞かせるように言ったあと
何か言いたげな二人の顔を後にして、近くの林の中にはいった。


「……コーデリア様、船に帰るのでしょう?」

不安げな表情でトリスタンが私に訪ねた
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