悲劇の姫〜海賊になった少女〜

「ええ…、行きましょう…」


仮面をはずし、海に投げ捨てた。


「必要ねえって言ったのが聞こえなかったのか?」


頭の上から聞こえた声に顔を上げると、木の上にはルイがいた。


「トリスタン、お前は船に戻っとけ。」


ルイの言葉にトリスタンは軽く頭を下げて
船へとまた歩き始めた。

< 79 / 154 >

この作品をシェア

pagetop