悲劇の姫〜海賊になった少女〜

「実のお妃様との子供じゃない。
そんなこと、お妃様が許さなかった。

だから、俺は元から居ない存在として扱われたんだ。」



「だけど!長男でしょ…、」



「お妃様は、国王の愛人によく似ているといって、
俺は人前に出ることを禁じられた。


言っただろ?元から居ない存在として扱われたって。」


「…ルイ、だからあなたは海賊になったの?」


ルイは、黙って頷いた。
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