悲劇の姫〜海賊になった少女〜
それから2週間あのBARには行けなかった。
「お前にはこれから、ここで生活してもらうわ」
あいつは、冷たくて固い地面に俺を叩きつけてそう言った
「18になるまで育ててあげたのよ?感謝しなさい」
鍵のしまる音がした。
まるで牢獄のようなその部屋には
鉄格子のついた窓がひとつ、簡易トイレがひとつ、粗末なベッドに汚い衣服
まるで俺は死刑を言い渡されるのを待っているだけの罪人のようだった。