悲劇の姫〜海賊になった少女〜

扉の外では一日中監視役の兵士がいる。


明かりさえついてない。
夜になれば月明かりで本を読んだ。


朝晩だけ運ばれてくる食事も……家畜用の餌のようだった


愛人との子とはいえ、俺も王位継承者第一候補だ。身の安全は保証されていた



それなのに、酷く冷めたスープに酸っぱくなったぶどう酒、硬いパン


生きてここを出ようと、俺はどれだけ不味くても食べた
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