悲劇の姫〜海賊になった少女〜

扉の外からは物音ひとつ聞こえない。


「今だ」


ここに入れられた時の格好に着替えてそっと扉をあけた。

何故鍵がかけられていないんだ…?


そんなことも考えたけれど考えるだけ無駄


柱に隠れながら、俺は自分の部屋に行った。


本当の母の写真とたくさんの宝石にお金、


「もう、俺はここには戻れねえ…」
< 87 / 154 >

この作品をシェア

pagetop