悲劇の姫〜海賊になった少女〜

「…ルイ?準備終わった。」


「俺もだ。行こうか…」


小さな港町に俺たちは降ろされた


「なあ、ババア。あんたの名前は?」


「名前?そんなの忘れたね。さあ、行きなさい!潮が満ちる前に…」



俺はガイアと走り始めた。

仲間はすぐに集まり、風の知らせである噂を耳にした。

俺たちが乗っていた、あのババアの船が
『沈んだ』って。
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