手品師
教室に入り、授業を受ける。
でも、正直おじいさんの事が気になって、授業どころじゃなかった。
僕は、ポケットにしまっておいた、宝石のようなモノをこっそり取り出してみた。
キラキラしていて、本当にキレイだ。
よ~く眺めてみる。
青い宝石。
ところどころ、白かったり、緑だったり、茶色だったり。
まるで……………
地球、みたいだ………
僕は、自分の発想にギクリとする。
どうして、そんな事を思ったんだろう。
でも、一度そう思うと、もう、宇宙に浮かぶ地球以外のものには見えなくなってきた。
……怖い。
これを持っていることが、これを持っている僕が、怖い。
めまいがして、僕はそれ以上教室にいられなくなった。
先生に断って、早退することにする。
僕の青ざめた顔は、とうてい仮病には見えず、先生はすぐに早退を許可してくれた。
僕は、鞄をつかむと、ポケットの中で宝石を握りしめながら、小走りで家に向かった。
…いや、家に向かう途中の道を、目指した。
でも、正直おじいさんの事が気になって、授業どころじゃなかった。
僕は、ポケットにしまっておいた、宝石のようなモノをこっそり取り出してみた。
キラキラしていて、本当にキレイだ。
よ~く眺めてみる。
青い宝石。
ところどころ、白かったり、緑だったり、茶色だったり。
まるで……………
地球、みたいだ………
僕は、自分の発想にギクリとする。
どうして、そんな事を思ったんだろう。
でも、一度そう思うと、もう、宇宙に浮かぶ地球以外のものには見えなくなってきた。
……怖い。
これを持っていることが、これを持っている僕が、怖い。
めまいがして、僕はそれ以上教室にいられなくなった。
先生に断って、早退することにする。
僕の青ざめた顔は、とうてい仮病には見えず、先生はすぐに早退を許可してくれた。
僕は、鞄をつかむと、ポケットの中で宝石を握りしめながら、小走りで家に向かった。
…いや、家に向かう途中の道を、目指した。