あの日、青春のど真ん中で
鈴丘は、綺麗に巻いてある髪をいじりながら、拗ねたようにデスクへ向かう。


同期だっていうのに、どうしてこんなに仕事の覚えが悪いのかは、まぁ置いておこう。


カタカタと静かにキーボードを打ちながら、横目で鈴丘のことを見る。


まだ仕事に取り掛かっておらず、いちいち爪のネイルを気にしているようだった。


はぁっと溜息がこぼれてしまう。
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