誰かがいない


人の声にびっくりした日和は、勢いよく振り返った。


すると、部屋の入り口には日向が立っていた。








『あーあ。おまえも、気付かなきゃよかったのに。』

『えっ…?』



日和は日向のその一言で、一瞬にして自分の身の危険を感じた。





『おっ…おに…おにいちゃんは…?』

『いるよ。ちゃんとうちに。』



『どこにっ!?』

『……』






ガタンッ……!!!!!




日向は勢いよく押し入れの戸を開けた━━━━…








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