裏切りから溺愛くんに出逢いました。
「お前なに泣いてんだ」

泣いてる?私が?

私は右手で頬を確かめる。

確かに頬には“水滴”があった。

泣いていたんだ。

幸せな夢だったのに。

今まで一度も泣かなかったのに。

「関係ない」

ピシャリといい放つ。

「そ」

金髪男はそれだけ言うと上から頭を引っ込めた。

しばらくするとガタンと音がする。

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