裏切りから溺愛くんに出逢いました。
やっぱり居心地が悪い。

私は立ち上がりカバンのなかから新しい小説を取り出し屋上へ足を動かず。

もちろん誰も追いかけては来ない。

「ほらね…」

小さく呟いた声は廊下にいる人たちの話し声に消えていった。

それから私は階段を上がり屋上へ行く。

座るのは昨日と同じ隅っこ。

そこで小説を読む。

だけど主人公の嬉しい、悲しい、悔しい、楽しい…前までわかっていた気持ちが分からないお陰でつまらなかった。

それでも寝る気分どもないので読み続けた。

それはまるでただのガタガタ文章を読んでるような感じだった。

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