真冬の紅葉が散るように
左肩に激痛が走る。






痛む所を見ると、黒い布の上からでもわかる位の出血がみえた。







もう助からない。






直感で感じた。






「イチ兄…






にげ…て……」





それがこのチームの規則。





死にそうな仲間がいてもモノを盗って無事に生き延びる。





だかは、イチ兄やナツ兄が走って銀行から出た時は…ホッとした。





あの人たちは逃げれる。





あとは私が死ぬだけ。


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