真冬の紅葉が散るように
カウンターの上の作り物であろう紅葉の枝が目にとまる。




『では、あなたの人生はあの枝のような作り物のようだったと想いますか?』





『タキ兄達と出会うまでが作り物だったと思う。それ以降が私にとっての本物の人生かな』









『最後に。この世に未練はありますか』






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