真冬の紅葉が散るように
あの喫茶の店主だって襲われたことを通報しなかったということだし、紅葉のご両親や学校も警察に何も言わなかったことになる。





紅葉から家族のことはほとんど…というか全く聞いていなかったから…何もわからない。






「あぁ…もうわかんない。」







「どうしたの、タキ兄。」






「…わぁ‼︎も、紅葉‼︎」






気づけば、僕の顔を覗く紅葉の顔が目の前にあった。

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