だから俺と、付き合ってください。
7*キミに知ってほしい
「修二先輩、彼女と別れたんだって!」
私と先輩の破局のウワサは、またたく間に全校生徒に広まった。
私が振ったとか、振られたとか。
やっぱりみんなそんなスキャンダラスな話題が大好きみたい。
……振ったとか振られたとかそんなのどっちでもいい。
恋が終わったことに、変わりはないから。
ーーキーンコーンカーンコーン。
6時限目。体育の時間。
体操着に着替えた私たちは体育館へと移動していた。
「今週の体育は来週の球技大会に向けて1組、2組の合同で行います」
先生の言葉にチラッと男子の方を見た。
短いクリーム色の癖っ毛の髪。
先生の話をよそに周りの男子と楽しそうに話をしているのは、清瀬くん。
まさか清瀬くんのクラスと合同だなんて……。