だから俺と、付き合ってください。



「なんでも、ない……」



太陽を見てるみたい。


さっきの手紙といい、なんだか直視できない。



「ちなみになんだけど、藤田ってどんな女の子なの?」


「……?」



どんな女の子?


なにその質問。


さっきから答えにくい質問ばっか。



「普通だよ、フツー」


「んー、でも、藤田って、大人っぽく見えるけど、笑うと幼稚園児みたいになるよな」


「……それって褒めてる?」


「褒めてる!褒めてる!」



……ウソだ。


って、思ったけど、かなり真面目な顔でウンウンとアゴに手をやって頷く彼にプッと吹き出す。


ホントにそう思ってるんだ。



「なに、オレ、そんなにウケる?」


「かなりね。久しぶりにこんな笑ったかも……!」


「それは盛ってるだろー!」


「うん、ちょっと盛った」


「ちょっ、そこは否定しろよ!」


「アハハッ」



ヤバイ。予想以上のリアクションが返って来るからからかいがいがある……!


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