だから俺と、付き合ってください。
そして今日も部活があるユカとバイバイをして、私も教室を出た。
「おい、太陽!!」
「うおっ!?なんだよ!?」
すると友達と笑ってじゃれあう清瀬くんの姿が目につく。
--ドキッ!
あっ……清瀬くん……。
「あはは! やめろって……!」
めちゃくちゃ笑顔だ。
顔をくしゃくしゃにして、お腹をかかえて笑う彼の表情を見て、トクトク心臓が動いていくのがわかる。
目立つなぁ、清瀬くんって。
どこにいても、きっと見つけられると思う。
声は大きいし。
人気者のオーラもあるし。
いつも笑ってる清瀬くんのまわりだけキラキラして見えるの。
それになんだか……目がいっちゃう。
清瀬くんのいるところに。
視線はいつだって真っ直ぐに、清瀬くんへ向かう。